子どもの足は、未来の身体の土台
子どもの足、それは未来の身体の土台です。
大人はすべて足の骨が骨化(骨として固まって安定している状態)ですが、子どもは違います。
柔らかく、しなやかで、適応性がある。
それが『子どもの足』です。

合わない靴、無理な負荷、早すぎるトゥシューズ。
これらすべてに、子どもの足の適応性が順応してしまうのです。
若木に曲がった添え木をすると、その方向へと曲がって育つ。
【故木受縄則直】 ―故に木に縄を受くれば、即ち直に
まさに荀子のこの『出藍の誉れ』の一節に於いて然り。
子どもの足の順応性、足だけでなくこの『順応性』を軽視してはいけない。
私はそう思っています。
未来の身体の土台を育てるチャンスは、たった一度きり。
そのかけがえのない時間を、私たち指導者は決して無為にしてはならない。
私は、いつも自戒を込めて指導に臨んでいます。
Children are not adult miniatures.
大人はすべて足の骨が骨化(骨として固まって安定している状態)ですが、子どもは違います。
柔らかく、しなやかで、適応性がある。
それが『子どもの足』です。

合わない靴、無理な負荷、早すぎるトゥシューズ。
これらすべてに、子どもの足の適応性が順応してしまうのです。
若木に曲がった添え木をすると、その方向へと曲がって育つ。
【故木受縄則直】 ―故に木に縄を受くれば、即ち直に
まさに荀子のこの『出藍の誉れ』の一節に於いて然り。
子どもの足の順応性、足だけでなくこの『順応性』を軽視してはいけない。
私はそう思っています。
未来の身体の土台を育てるチャンスは、たった一度きり。
そのかけがえのない時間を、私たち指導者は決して無為にしてはならない。
私は、いつも自戒を込めて指導に臨んでいます。
Children are not adult miniatures.
自分の身体を扱う技術 ~バレエの持つ可能性
“自分の身体を扱う技術”
これは、この度のサッカー選手とのtraining sessionの企画をして下さったB-wavepromotionの方が、
この時の様子をTwitterにてご紹介下さったときに使われていた言葉。
バレエは自分の身体を扱う技術に長けている、と。
とても有難く光栄な言葉を頂いたと同時に、バレエがあらゆるダンスなどの基礎たる所以がここにあると思いました。
バレエやサッカーに限らず、あらゆるスポーツや生活シーンにおいて、自分の身体を扱うことは必要不可欠です。
程度の大小や、精度の差はあれど “自分の身体を扱うこと” は、生活することの根幹をなしている、
もっと言うなら、生きることそのものであるともいえるのかもしれません。
私は自分の身体が思い通りに動かない時期がありました。
その時、もちろん身体も苦しかったですが、心もとても苦しかった。
今はこんなにも元気に活発に活動しているので、そんな私を想像することが難しいとよく言われますが、
3年間くらいほとんど一歩も外に出られない時期がありました。
だからこそ動けるようになった喜びも、自分の身体を扱うことの喜びも、その大切さもよくわかります。
失ったからこそわかるのです。
じゃあ動けないことは生きている価値が低いのか?
そういうことでは、全くない。そんな短絡的なことではありません。
私は身体に障害を持つ方の指導もさせて頂いています。
バレエレッスンというアプローチを通して、従来は不可能と言われていた領域に身体が動くようになった現場も、
実際に目の当たりにしました。
そこにあるのは、喜びです。
自分の身体を扱えるようになる、その喜びは自信であり、勇気になります。
だから可能性を感じるのです。
このバレエという “身体を扱う技術” に卓越したアプローチの可能性を。
トゥシューズを履くことや足を高く上げることが、バレエなのではありません。
あれほどまでに美しい芸術性を獲得するために、そこに至るまでに身体が経てきた過程は
ものすごい量の経験を宿しています。
そのエッセンスはあらゆる分野において、“自分の身体を扱う” という希望を宿している、と。
何かこのアプローチを通じて、色々な可能性が広がっていく未来を創っていきたい、
大げさに聞こえるかもしれませんが、私はそう思っています。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
★インスタやってます★
https://www.instagram.com/balletstudio.aile/
『balletstuio.aile』で検索♪
お問い合わせは、こちらまで。
info@balletstudio-aile.com
042-705-2653
これは、この度のサッカー選手とのtraining sessionの企画をして下さったB-wavepromotionの方が、
この時の様子をTwitterにてご紹介下さったときに使われていた言葉。
バレエは自分の身体を扱う技術に長けている、と。
とても有難く光栄な言葉を頂いたと同時に、バレエがあらゆるダンスなどの基礎たる所以がここにあると思いました。
バレエやサッカーに限らず、あらゆるスポーツや生活シーンにおいて、自分の身体を扱うことは必要不可欠です。
程度の大小や、精度の差はあれど “自分の身体を扱うこと” は、生活することの根幹をなしている、
もっと言うなら、生きることそのものであるともいえるのかもしれません。
私は自分の身体が思い通りに動かない時期がありました。
その時、もちろん身体も苦しかったですが、心もとても苦しかった。
今はこんなにも元気に活発に活動しているので、そんな私を想像することが難しいとよく言われますが、
3年間くらいほとんど一歩も外に出られない時期がありました。
だからこそ動けるようになった喜びも、自分の身体を扱うことの喜びも、その大切さもよくわかります。
失ったからこそわかるのです。
じゃあ動けないことは生きている価値が低いのか?
そういうことでは、全くない。そんな短絡的なことではありません。
私は身体に障害を持つ方の指導もさせて頂いています。
バレエレッスンというアプローチを通して、従来は不可能と言われていた領域に身体が動くようになった現場も、
実際に目の当たりにしました。
そこにあるのは、喜びです。
自分の身体を扱えるようになる、その喜びは自信であり、勇気になります。
だから可能性を感じるのです。
このバレエという “身体を扱う技術” に卓越したアプローチの可能性を。
トゥシューズを履くことや足を高く上げることが、バレエなのではありません。
あれほどまでに美しい芸術性を獲得するために、そこに至るまでに身体が経てきた過程は
ものすごい量の経験を宿しています。
そのエッセンスはあらゆる分野において、“自分の身体を扱う” という希望を宿している、と。
何かこのアプローチを通じて、色々な可能性が広がっていく未来を創っていきたい、
大げさに聞こえるかもしれませんが、私はそう思っています。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
★インスタやってます★
https://www.instagram.com/balletstudio.aile/
『balletstuio.aile』で検索♪
お問い合わせは、こちらまで。
info@balletstudio-aile.com
042-705-2653
幼児期から就学期のレッスン
「バレエが上達するためには、小さい頃に何をやっておいたら良いですか?」
このようなご質問を受けることがあります。
ストレッチをとにかくいっぱいやって身体を柔らかくするのが良いのか、それとも筋トレが良いのか…
そういったことを色々考えられて、何が良いんだろう?と疑問に思われることは少なくありません。
そんなとき、私はこう答えています。
「多様な運動感覚を身体に経験させてあげることと、足裏の感覚を鍛えることです」
幼児期から就学期のあたりにかけて必要なこと、それは何よりも全身の運動感覚を養うこと。
ざっくり言うと、身体をたくさん使う経験をさせてあげることです。
そして身体を支える土台となる、”足裏”の知覚を発達させること。
身体の成長というのは単にサイズの増加だけでなく、そこには機能向上も含まれています。
これは当たり前のことなのですが、それを促すのか、何もしないのかでは発達に大きな差異が生まれます。
身体機能というのは成長とともに自然に伴っていくもの。
洋服のボタンがかけられるようになったり、靴紐が結べるようになったり、ハサミが使えるようになったり。
そういう一つ一つの動作を”できるようになったね”と感じ、それを成長と呼んでいます。
自然に伴っていく動作機能の向上を見守ることはとても大切です。
そしてその向上を促すアプローチを少し取り入れるだけで、成長に伴って身体機能も確実に上がっていきます。
ムリな運動、過度なトレーニングは必要ありません。
『身体を大きく動かすこと』、そして土台となる『足元の感覚を養うこと』。
この2点をまず押さえれば十分です。
こちらは最年少のCクラスのレッスン風景。

Aileの最年少クラスでは、『足裏の知覚と動作』を養うために、スーパーボールを掴んでカゴに入れる!という
ゲーム的なエクササイズを行っています。これを左右の足で交互に行うのです。
音楽が終わるまでに、すべてのボールをカゴに移せたら、成功!
終わったらお友だちのところも手伝ってね、ということで協力して達成させるということも自然と身に付きます。
単純なように見えますが、やってみると案外色々な要素が含まれていることがわかります。
指を開く→つかむ→片足ケンケンでカゴに行く→指を開く→ボールを離す
これら5つの動作をクリアしないと ”スーパーボールを掴んでカゴに入れる” という行為は成り立たない。
楽しいゲームですが、足裏の感覚や片足で立つという身体感覚を経験することができます。
こちらは音楽のリズムに合わせて、円の中にジャンプするエクササイズ。

ここでは音楽リズムの感覚も大切になってきます。
リズムに合わせて身体を動かす、もちろんバレエの基本でもありますが、身体をリズムに乗せられることは
他のスポーツなどにおいても重要な要素です。
片足でも行います。

バーを使ってのエクササイズも取り入れていますが、あくまでも立つことの感覚をしっかりと捉えるためのもの。
いわゆるバーレッスンは、まだもう少し先で大丈夫です。
身体には年齢のリミットがあり、ある年齢を過ぎると獲得が難しい機能もあります。
わかりやすい例が、ヴァイオリニストの小指の動き。
普通の人は小指だけを単独で動かすことができませんが、ヴァイオリニストはもちろんできます。
これは小指の運動感覚は3歳までがリミットと言われているので、それまでに”小指だけを動かす”という
動作感覚を習得しないと、その後は努力ではどうにもならないということ。
これは細部の一例ですが、全身的な”跳躍”、”バランス”、”回転”などの感覚も、ある一定年齢を過ぎると、
後天的に伸ばすのが難しいと言われています。
技術での伸びしろはもちろんありますが、身体ポテンシャルという概念で捉えたときに、やはり幼少期における
機能向上を促すことで、その後の伸びしろも増える可能性は高まります。
色々と書き連ねていますが、とにかく子どもの頃は何かの技術を身に付けるというよりも、
いっぱい身体を動かして、たくさん遊ぼう!ということ。
土台をしっかりと作っておけば、その上に積み上げていくときに、やはり安定します。
すべての運動を乗せていく、”身体”という『土台』。
幼少期は、とにかくこの土台を作る時期。
焦らず、慌てず、子どもの身体と向き合いながら、しっかりとした身体作りを目指しましょう!
このようなご質問を受けることがあります。
ストレッチをとにかくいっぱいやって身体を柔らかくするのが良いのか、それとも筋トレが良いのか…
そういったことを色々考えられて、何が良いんだろう?と疑問に思われることは少なくありません。
そんなとき、私はこう答えています。
「多様な運動感覚を身体に経験させてあげることと、足裏の感覚を鍛えることです」
幼児期から就学期のあたりにかけて必要なこと、それは何よりも全身の運動感覚を養うこと。
ざっくり言うと、身体をたくさん使う経験をさせてあげることです。
そして身体を支える土台となる、”足裏”の知覚を発達させること。
身体の成長というのは単にサイズの増加だけでなく、そこには機能向上も含まれています。
これは当たり前のことなのですが、それを促すのか、何もしないのかでは発達に大きな差異が生まれます。
身体機能というのは成長とともに自然に伴っていくもの。
洋服のボタンがかけられるようになったり、靴紐が結べるようになったり、ハサミが使えるようになったり。
そういう一つ一つの動作を”できるようになったね”と感じ、それを成長と呼んでいます。
自然に伴っていく動作機能の向上を見守ることはとても大切です。
そしてその向上を促すアプローチを少し取り入れるだけで、成長に伴って身体機能も確実に上がっていきます。
ムリな運動、過度なトレーニングは必要ありません。
『身体を大きく動かすこと』、そして土台となる『足元の感覚を養うこと』。
この2点をまず押さえれば十分です。
こちらは最年少のCクラスのレッスン風景。

Aileの最年少クラスでは、『足裏の知覚と動作』を養うために、スーパーボールを掴んでカゴに入れる!という
ゲーム的なエクササイズを行っています。これを左右の足で交互に行うのです。
音楽が終わるまでに、すべてのボールをカゴに移せたら、成功!
終わったらお友だちのところも手伝ってね、ということで協力して達成させるということも自然と身に付きます。
単純なように見えますが、やってみると案外色々な要素が含まれていることがわかります。
指を開く→つかむ→片足ケンケンでカゴに行く→指を開く→ボールを離す
これら5つの動作をクリアしないと ”スーパーボールを掴んでカゴに入れる” という行為は成り立たない。
楽しいゲームですが、足裏の感覚や片足で立つという身体感覚を経験することができます。
こちらは音楽のリズムに合わせて、円の中にジャンプするエクササイズ。

ここでは音楽リズムの感覚も大切になってきます。
リズムに合わせて身体を動かす、もちろんバレエの基本でもありますが、身体をリズムに乗せられることは
他のスポーツなどにおいても重要な要素です。
片足でも行います。

バーを使ってのエクササイズも取り入れていますが、あくまでも立つことの感覚をしっかりと捉えるためのもの。
いわゆるバーレッスンは、まだもう少し先で大丈夫です。
身体には年齢のリミットがあり、ある年齢を過ぎると獲得が難しい機能もあります。
わかりやすい例が、ヴァイオリニストの小指の動き。
普通の人は小指だけを単独で動かすことができませんが、ヴァイオリニストはもちろんできます。
これは小指の運動感覚は3歳までがリミットと言われているので、それまでに”小指だけを動かす”という
動作感覚を習得しないと、その後は努力ではどうにもならないということ。
これは細部の一例ですが、全身的な”跳躍”、”バランス”、”回転”などの感覚も、ある一定年齢を過ぎると、
後天的に伸ばすのが難しいと言われています。
技術での伸びしろはもちろんありますが、身体ポテンシャルという概念で捉えたときに、やはり幼少期における
機能向上を促すことで、その後の伸びしろも増える可能性は高まります。
色々と書き連ねていますが、とにかく子どもの頃は何かの技術を身に付けるというよりも、
いっぱい身体を動かして、たくさん遊ぼう!ということ。
土台をしっかりと作っておけば、その上に積み上げていくときに、やはり安定します。
すべての運動を乗せていく、”身体”という『土台』。
幼少期は、とにかくこの土台を作る時期。
焦らず、慌てず、子どもの身体と向き合いながら、しっかりとした身体作りを目指しましょう!
肩こり、ってなんだろう?
今や現代日本人の代名詞のように使われるようになった『肩こり』。
”スマホっ首”などという新種も登場し、首・肩の疲労やコリに悩まされていない人を見つける方が大変なんじゃないか
と思うくらい、多くの方が感じている症状の一つ。
『肩こり』という言葉は、夏目漱石が第一人者、という説は有名。
漱石が創出した造語説がもっともポピュラーですが、それ以前にも樋口一葉が『肩が張る』という表現を用いている…等々
諸説あるようです。
しかしながら、言葉以前に日本人は肩の重怠さや張り感には悩まされていたようなので、明確な言語化をされたことで
一気に人々の意識の上に”肩の不調な症状”がのぼってくるようになったのではないでしょうか。
現代のみならず、やはり国民病と言えそうですね(笑)
さて、この『肩こり』。
原因は人によってもまちまちですが、言い換えると『筋肉の持続的な緊張によって起こる循環障害』。
つまり何らかの負担が肩にかかった結果、首や肩周りの筋肉の血流などが悪くなり、不快感を覚える、といったところでしょう。

筋肉を動かすと乳酸が発生し、これが疲労の主な原因となります。
いわゆる老廃物というモノ。
これをきちんと流してあげないと疲労物質がたまり、血行不良などの原因になります。
運動後の整理体操(クールダウン)やマッサージなどは、この乳酸を取り除く効果があるので、
筋肉ケアという観点でも、運動後のストレッチやセルフマッサージは大変良いことなのです。
動かして疲れるのは、ごもっとも。
ですが、たいして使っていない、あるいは全然動かしていないのに、疲れる・凝る・痛い…これはどういうことなんだ!
とイライラ・モヤモヤするような肩こりには、こちらのタイプが多いです。。
これは夏目漱石ではなく、樋口一葉に軍配。
つまり、この現象は『肩が張る』が正解。
例えばスマホやPCを扱っているとき、身体が自然と前かがみのような姿勢になり、首が前に少し出るような恰好になります。
このとき、首を支える筋肉(僧帽筋など)が、ピーンと前に引っ張られていき、そのまま止まります。
その姿勢を何時間も取り続けていると、筋肉が張りつめたまま動かなくなっていきます。
ちょうどテントを張ったような感じです。
ピンと張った面を触ってみると、パツパツな感じがします。
もちろんテントがフニャフニャでは役に立たないので(笑)、テントならば良いのですが、これが筋肉だと考えるとどうでしょう。
張りつめてしまって弾力がないことが想像できると思います。
つまり、肩こり現象はこの『パツパツに張ってしまった』状態が多いのです。
ですので『肩が張る』なのです。
筋肉は引き伸ばされたときに痛みを感じます。
ストレッチを考えるとわかりやすいかもしれません。
例えば前屈をすると伸びていない腿の裏側がピーンとなって痛い、そんな感じです。
これが肩の部分で起きていると考えて下さい。
なので、実は多くの『肩コリ』は、『肩張り』が原因で痛みを発症しているのです。
張っているところを押すとさらに痛いので、むやみやたらにゴリゴリ押すのはNG。
ストレッチをかけている腿裏をさらに押して伸ばしたら、もっと痛いですね…それと同じです。
このとき痛みを解消しようと思ったら、膝を曲げて筋肉を縮ませると思います。
肩も同じです。
縮む側に少しずつ動かす、あるいはもうそれも痛くてできない場合は、手のひらで肩を優しく包み込むようにして、
ゆっくりと首の方へ向かって押し戻していきます。
スマホやPC作業での肩の張りのケースは、この方向性で緩めるのが良いと思います。
使い過ぎて縮み、本当の意味で凝っている場合は、逆にストレッチをかける方向に伸ばす方が効果的で気持ちが良いです。
自分の『肩タイプ』を考えて、”軽い肩” を目指しましょう!
余談ですが…
先日、書いたブログの記事がブラウザの不調で抹消してしまい、一瞬アップしたと思ったらすぐに消えてしまいました。
出掛けた先の新幹線の中で一生懸命書いたのですが、うまく保存できていなかったようです…(涙)
月や天体にまつわるお話でした。
気力があったら、また書いてみたいと思います(笑)
”スマホっ首”などという新種も登場し、首・肩の疲労やコリに悩まされていない人を見つける方が大変なんじゃないか
と思うくらい、多くの方が感じている症状の一つ。
『肩こり』という言葉は、夏目漱石が第一人者、という説は有名。
漱石が創出した造語説がもっともポピュラーですが、それ以前にも樋口一葉が『肩が張る』という表現を用いている…等々
諸説あるようです。
しかしながら、言葉以前に日本人は肩の重怠さや張り感には悩まされていたようなので、明確な言語化をされたことで
一気に人々の意識の上に”肩の不調な症状”がのぼってくるようになったのではないでしょうか。
現代のみならず、やはり国民病と言えそうですね(笑)
さて、この『肩こり』。
原因は人によってもまちまちですが、言い換えると『筋肉の持続的な緊張によって起こる循環障害』。
つまり何らかの負担が肩にかかった結果、首や肩周りの筋肉の血流などが悪くなり、不快感を覚える、といったところでしょう。

筋肉を動かすと乳酸が発生し、これが疲労の主な原因となります。
いわゆる老廃物というモノ。
これをきちんと流してあげないと疲労物質がたまり、血行不良などの原因になります。
運動後の整理体操(クールダウン)やマッサージなどは、この乳酸を取り除く効果があるので、
筋肉ケアという観点でも、運動後のストレッチやセルフマッサージは大変良いことなのです。
動かして疲れるのは、ごもっとも。
ですが、たいして使っていない、あるいは全然動かしていないのに、疲れる・凝る・痛い…これはどういうことなんだ!
とイライラ・モヤモヤするような肩こりには、こちらのタイプが多いです。。
これは夏目漱石ではなく、樋口一葉に軍配。
つまり、この現象は『肩が張る』が正解。
例えばスマホやPCを扱っているとき、身体が自然と前かがみのような姿勢になり、首が前に少し出るような恰好になります。
このとき、首を支える筋肉(僧帽筋など)が、ピーンと前に引っ張られていき、そのまま止まります。
その姿勢を何時間も取り続けていると、筋肉が張りつめたまま動かなくなっていきます。
ちょうどテントを張ったような感じです。
ピンと張った面を触ってみると、パツパツな感じがします。
もちろんテントがフニャフニャでは役に立たないので(笑)、テントならば良いのですが、これが筋肉だと考えるとどうでしょう。
張りつめてしまって弾力がないことが想像できると思います。
つまり、肩こり現象はこの『パツパツに張ってしまった』状態が多いのです。
ですので『肩が張る』なのです。
筋肉は引き伸ばされたときに痛みを感じます。
ストレッチを考えるとわかりやすいかもしれません。
例えば前屈をすると伸びていない腿の裏側がピーンとなって痛い、そんな感じです。
これが肩の部分で起きていると考えて下さい。
なので、実は多くの『肩コリ』は、『肩張り』が原因で痛みを発症しているのです。
張っているところを押すとさらに痛いので、むやみやたらにゴリゴリ押すのはNG。
ストレッチをかけている腿裏をさらに押して伸ばしたら、もっと痛いですね…それと同じです。
このとき痛みを解消しようと思ったら、膝を曲げて筋肉を縮ませると思います。
肩も同じです。
縮む側に少しずつ動かす、あるいはもうそれも痛くてできない場合は、手のひらで肩を優しく包み込むようにして、
ゆっくりと首の方へ向かって押し戻していきます。
スマホやPC作業での肩の張りのケースは、この方向性で緩めるのが良いと思います。
使い過ぎて縮み、本当の意味で凝っている場合は、逆にストレッチをかける方向に伸ばす方が効果的で気持ちが良いです。
自分の『肩タイプ』を考えて、”軽い肩” を目指しましょう!
余談ですが…
先日、書いたブログの記事がブラウザの不調で抹消してしまい、一瞬アップしたと思ったらすぐに消えてしまいました。
出掛けた先の新幹線の中で一生懸命書いたのですが、うまく保存できていなかったようです…(涙)
月や天体にまつわるお話でした。
気力があったら、また書いてみたいと思います(笑)
呼吸を味方につけよう!~呼吸は『運動』です③仙骨と頸椎
さてさて、シリーズでお届けしております『呼吸』についてのお話。
~呼吸は『運動』です①横隔膜
~呼吸は『運動』です②骨盤底筋群
字面だけみると、ちょっと難しそうですが、大丈夫です!
前回までのお話では、筋肉を意識してみましょう!ということで、 【横隔膜】 そして 【骨盤低筋群】 について
触れました。
今日のテーマは 骨。
呼吸は運動、なので筋肉を動かして行うもの。
筋肉が動けば、当然、骨も動きます。
では、呼吸して動く骨、と言いうとどこを思い浮かべますか?
そう、まっさきに思い浮かべるのは ”肋骨” です。
胸郭(=肋骨)は、呼吸と連動し、骨の動きが目に見えてわかる場所。
寝ている人を見ると、胸の上下動がハッキリと分かるくらい、呼吸で動きの見える場所です。
この胸郭とは別に、呼吸に深く連動している骨があるのです。
それは 【仙骨】 です。
【仙骨】 は、脊柱の下部にある骨盤の後面を形成する骨。

この丸で囲んだ部分です。
※厳密には尾骨は別の骨ですが、呼吸連動という観点でひとまとまりで捉えています
この仙骨は、呼吸と深い相関関係にあり、呼吸とともに動くのです。
とはいっても、胸郭のようにハッキリとした動きではなく微細な動きなのですが、とても重要!
では、実際にどのように動くのか見てみましょう。
■息を吸うときの動き ■息を吐くときの動き

これは仙骨を横から見た図。
仙骨は 俗に”うなずき運動” と言われるお辞儀のような動きをします。
これが、息を吸うときには上の部分が起き上がるように動き、息を吐くときには逆に寝ていくように動きます。
この仙骨の動きを止めてしまうと、呼吸がうまくできません。
例えばバーレッスンの時、骨盤を立てよう!動かすまい!とするあまり、仙骨をロックしてしまうと、無意識に息が止まります。
バーレッスンで息を止めてしまう…止まってしまう・・という方は、もしかするとこの ”仙骨ロック” の可能性も。
骨盤を立てておく意識は必要ですが、ガチっと固めてしまう必要はないのです。
仙骨は脊柱の下部に位置し、その動きは脊柱にも関係します。
呼吸で仙骨が動くとともに、もうひとつある場所が連動して動きます。
それが 【頸椎】 もう少し厳密に言うと 【第7頸椎】 です。
首の付け根の一番大きく出っ張った骨、というとわかるでしょうか。
この出っ張った骨は、第7頸椎の棘突起(きょくとっき)といって、骨本体から伸びている背びれみたいなモノ。
出っ張りのやや斜め前上方向に骨の本体部分の”椎体”が位置しています。
この 【第7頸椎】 が、仙骨の動きに連動しているのです。
では、脊柱全体での図で見てみましょう。
■息を吸うときの動き ■息を吐くときの動き

仙骨のうなずき運動に呼応するように、第7頸椎が振り子のような微細な揺れを作り、カラダ全体でのバランスをとっているのです。
■吸うときは仙骨が起き上がり、第7頸椎はやや後方へ
■吐くときは仙骨が寝ていき、第7頸椎はやや前方へ
このシーソーのような絶妙なバランスがあって、深い呼吸がスムーズに行えるのです。
頸椎のところを固めてしまっている場合、そちらが原因で仙骨ロックになっている可能性も考えられます。
こうなると卵が先かニワトリが先か…みたいな感じですが、以前のブログでお話した 『立つを見直そう②』 での
チェックを参考にして頂いても良いかもしれません。
いずれにしても
【仙骨】 【第7頸椎】 は呼吸と呼応し、どちらかが固まってしまってもうまく呼吸ができない、ということ。
呼吸の方法は合っているけれどイマイチ苦しいという方は、この2つのポイントの力みがないか、感じてみて欲しいです。
さて、呼吸を味方につけよう!シリーズ、いかがでしたでしょうか。
呼吸は不随意運動でありながら、随意的にコントロールできる運動でもあります。
上手に味方につけて、より良く動けるカラダを目指しましょう!
また、皆様からの疑問・質問、受け付けておりますので、『こんな話が聞きたい!』など、ありましたら是非お寄せください!
~呼吸は『運動』です①横隔膜
~呼吸は『運動』です②骨盤底筋群
字面だけみると、ちょっと難しそうですが、大丈夫です!
前回までのお話では、筋肉を意識してみましょう!ということで、 【横隔膜】 そして 【骨盤低筋群】 について
触れました。
今日のテーマは 骨。
呼吸は運動、なので筋肉を動かして行うもの。
筋肉が動けば、当然、骨も動きます。
では、呼吸して動く骨、と言いうとどこを思い浮かべますか?
そう、まっさきに思い浮かべるのは ”肋骨” です。
胸郭(=肋骨)は、呼吸と連動し、骨の動きが目に見えてわかる場所。
寝ている人を見ると、胸の上下動がハッキリと分かるくらい、呼吸で動きの見える場所です。
この胸郭とは別に、呼吸に深く連動している骨があるのです。
それは 【仙骨】 です。
【仙骨】 は、脊柱の下部にある骨盤の後面を形成する骨。

この丸で囲んだ部分です。
※厳密には尾骨は別の骨ですが、呼吸連動という観点でひとまとまりで捉えています
この仙骨は、呼吸と深い相関関係にあり、呼吸とともに動くのです。
とはいっても、胸郭のようにハッキリとした動きではなく微細な動きなのですが、とても重要!
では、実際にどのように動くのか見てみましょう。
■息を吸うときの動き ■息を吐くときの動き


これは仙骨を横から見た図。
仙骨は 俗に”うなずき運動” と言われるお辞儀のような動きをします。
これが、息を吸うときには上の部分が起き上がるように動き、息を吐くときには逆に寝ていくように動きます。
この仙骨の動きを止めてしまうと、呼吸がうまくできません。
例えばバーレッスンの時、骨盤を立てよう!動かすまい!とするあまり、仙骨をロックしてしまうと、無意識に息が止まります。
バーレッスンで息を止めてしまう…止まってしまう・・という方は、もしかするとこの ”仙骨ロック” の可能性も。
骨盤を立てておく意識は必要ですが、ガチっと固めてしまう必要はないのです。
仙骨は脊柱の下部に位置し、その動きは脊柱にも関係します。
呼吸で仙骨が動くとともに、もうひとつある場所が連動して動きます。
それが 【頸椎】 もう少し厳密に言うと 【第7頸椎】 です。
首の付け根の一番大きく出っ張った骨、というとわかるでしょうか。
この出っ張った骨は、第7頸椎の棘突起(きょくとっき)といって、骨本体から伸びている背びれみたいなモノ。
出っ張りのやや斜め前上方向に骨の本体部分の”椎体”が位置しています。
この 【第7頸椎】 が、仙骨の動きに連動しているのです。
では、脊柱全体での図で見てみましょう。
■息を吸うときの動き ■息を吐くときの動き


仙骨のうなずき運動に呼応するように、第7頸椎が振り子のような微細な揺れを作り、カラダ全体でのバランスをとっているのです。
■吸うときは仙骨が起き上がり、第7頸椎はやや後方へ
■吐くときは仙骨が寝ていき、第7頸椎はやや前方へ
このシーソーのような絶妙なバランスがあって、深い呼吸がスムーズに行えるのです。
頸椎のところを固めてしまっている場合、そちらが原因で仙骨ロックになっている可能性も考えられます。
こうなると卵が先かニワトリが先か…みたいな感じですが、以前のブログでお話した 『立つを見直そう②』 での
チェックを参考にして頂いても良いかもしれません。
いずれにしても
【仙骨】 【第7頸椎】 は呼吸と呼応し、どちらかが固まってしまってもうまく呼吸ができない、ということ。
呼吸の方法は合っているけれどイマイチ苦しいという方は、この2つのポイントの力みがないか、感じてみて欲しいです。
さて、呼吸を味方につけよう!シリーズ、いかがでしたでしょうか。
呼吸は不随意運動でありながら、随意的にコントロールできる運動でもあります。
上手に味方につけて、より良く動けるカラダを目指しましょう!
また、皆様からの疑問・質問、受け付けておりますので、『こんな話が聞きたい!』など、ありましたら是非お寄せください!