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絵画の世界

先日、画家の菅沼ミツ子先生がお久しぶりにスタジオにお越しになられました。
先生とは私が幼少の頃からのお付き合い、かれこれ30年以上になるでしょうか。

お変わりのない元気なお姿、そして美しく聡明で謙虚な佇まいに、心から尊敬してやみません。

そんな菅沼先生のデッサンモデルをずっと務めさせて頂いているのですが、
ポーズを取らせて頂いていると、毎回新しい発見があり、私も大変勉強になります。

先生は『ダンサーが踊っている瞬間ではなく、ほんのいっとき休んで佇んでいる、その姿を描きたい』
と仰います。

それは踊り終えて袖に入った瞬間であったり、誰かと談笑しているときであったり、
あるいはポアントに履き替えているときであったり。

私たちからしたら、ちょっと”無防備”な瞬間なのですが、緊張感から解放されたその一瞬に垣間見える
ダンサーの素顔や佇まいに、その人の個性や美が表れている、と。

なので、ポージングもいわゆるバレエのポーズではなく、ちょっとボーっとした感じで立ってみて、とか
鏡越しに自分を見つめている感じで、とか誰かとしゃべっている感じで、等々、これといって”決める”ところの
ないポーズを求められるので、本当に難しい。

それでもやはり『ダンサーの身体としての美しさ』は損なわないで、と。
さりげないポーズほど、背中を落としたり甘いターンアウトだと、すごく不格好になってしまう。
毎回写真に撮って下さるのですが、それを見せて頂くと『なんじゃこりゃ…』と幻滅することもあります(笑)

取り繕えないからこそ、”素”が出てしまう。
だからこそ身体がしっかり作れているダンサーは、どんな瞬間も何をしていても美しいのです。


先生が私を見ながらササっとものの1分くらいで描かれた素描を見せて頂きました。

_20191005_162251.jpg

ほんの一瞬でボディラインを捉えて描いていく。
まさにプロの技です。

『重心がここにないとおかしいから、もう少しこの線はこっちね』

そんな風に仰って微調整をされていて、やはり重心が正しい位置にあることは大前提なのだと、ここでも再実感。
重心線が狂っていると、見たときに違和感のある絵になってしまう。
なるほど確かに。ゆえに元々のモデルがきちんとした重心で立てていなければ、元も子もないのです。


昨日は少し時間があったこともあり、昨今の絵画事情について色々とお話を伺うことができました。
最近は油絵をやる若い方が少なくなってきて、グラフィックデザインや抽象画に主流が移ってきていること、
さまざまな技法が駆使されて、絵の描き方そのものが変わってきていること、そんなお話を伺いました。

これからの絵画界も大きく変遷していくだろう、と先生は仰っておられました。
何事も時代とともに移りゆく、これは同じなのだな、と。


変わらないものと、変わりゆくもの。
バランスを取りながら、共存していけたら良いなと、そんなふうに思った一日でした。
充実した時間を下さった先生に、感謝!です。
ありがとうございました。
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