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YAGPニューヨークファイナル、行って参りました

4月10日~16日にかけて開催された『YAGPニューヨークファイナル』、行ってまいりまして、
千葉ゆきの共々、無事に帰国の途に着きました。
皆様、ご声援そしてご協力、本当にありがとうございました。

YAGP.jpg


出国から帰国までおよそ10日間、長いようであっという間の濃密な時間でした。
すべてのことが初めて、何もかもが新鮮で刺激的に感じられました。


到着した日、まず、パワフルなこの街の空気に圧倒されました。

街の風景


到着した日から練習できるスケジュールとなっていて、翌日には個人練習もできました。


そして、到着から2日後に本番。

場当たり

勝手の違うアメリカの劇場、楽屋の雰囲気、初めての舞台、英語の洪水。
どれ一つを取っても、馴染みのないものばかり。
この環境の中で実力を発揮するためには、度胸と精神力と、ハードなスケジュールをこなす体力が不可欠。

場当たりを終え、いざ本番。
ゆきのは練習通りの踊りには至らなかったですが、この大きな舞台で踊れたことだけでも経験になったことと思います。


この部門は、本番が一回なので終わると少しほっとするのですが、そのあとはグラン・デフィレという
全員で踊るフィナーレのようなものがあり、その練習が毎日行われました。


移動はほぼ地下鉄。

地下鉄


デフィレの練習が終わるのは、夜。
昼間とは、違う顔を見せる街、NY。

夜の町並み

一歩外に出るだけでも、国内にいるのとは全く異なった感覚が広がります。
そういう空気感は、やはりそこへ行ってみないと味わうことができないし、
文字で読んだ情報や、映像を見ただけではわかりません。

すべてが経験であり、体感であり、五感で街を捉える。
コンクールそのものはもちろん大いなる勉強ですが、生きたこの街にて過ごす日々もまた、勉強だと思いました。


予選はニューヨーク大学に併設された文化施設の、『Skirball Center』。
こじんまりとしていながらも、きれいで見やすい劇場でした。

DSC_0208.jpg


プリの部門は、ここで踊りました。


そして、ファイナルラウンドは、リンカーンセンターにある『David H. Kochシアター』。
美しい外観で、見ているだけでも美術館にいるようです。

劇場の中も本当にキレイで、うっとりとしてしまうほどです。

リンカーンセンター


ホール



プリコンペティティブ部門は、Skirball Centerで一回踊るだけで予選・決選の区別はないのですが、
ジュニア以上は、ファイナリストはこの劇場で踊ります。

ファイナルの舞台は素晴らしく、客席がとてもとても温かく、踊り手と観客が一体となって作り上げていくようでした。
この舞台で踊れることは本当に素晴らしいことだなと、しみじみと感じました。

現地時間での15日。
ファイナルの幕が降り、これで審査の部分はすべて終了します。



翌日には表彰式。

国ごとに呼ばれ、前に出ます。

表彰式


アメリカに来るまでは、日本ということを改めて意識したことはなかったのですが、多国籍のこの環境に身を置くと、
日本という国に住んでいることや、日本人であるというアイデンティティを強く意識させられます。
海外に慣れているかどうかでも変わってくるとは思うのですが、私自身がほぼ初めての海外だったこともあり、
母国を離れることにより、自分の国ということを外側から意識することができました。


表彰式の後は、ガラコンサート、そしてたくさん沢山練習したグラン・デフィレ。
本当に一瞬の出演でしたが、このリンカーンセンターのステージで踊っている姿は、みんな輝いていて感動的でした。

観客はとても温かく、心から観劇を楽しんでいるのが伝わってきました。

ガラもデフィレも素晴らしく、今日のスターそして明日のスターであろうダンサー達は、
みんな舞台の上で生き、呼吸をして、身体全体で表現することを楽しんでいるように見えました。

コンクールといういわば競争の場面でありながら、バレエは芸術であり、ダンサーはアーティストであり、
そしてそのアートは観客とともに作り上げていくものなのだということが、全体を通して伝わってきました。

この場所に来なければわからなかったこと、見えなかったもの、知ることのできなかったこと、
感じることのできなかったもの、たくさんたくさんありました。

経験のすべてが私にとって財産であり、宝であり、本当にかけがえのない貴重なものになりました。
それは出場したゆきの本人にとってもまた、同じことが言えると信じています。




最終日の朝、NYに別れを告げ、ホテルを後にしました。

朝のNY


千葉ゆきのの結果は、これといった成績を残せるものではありませんでしたが、
本人にとって大きな経験の一つになったことと思います。
応援して下さった皆様方に、喜ばしいご報告が叶わず心苦しく思いますが、結果を真摯に受け止めて
これからもひたむきに努力していきたいと思います。


そして、今回のコンクール出場にあたり、現地でご一緒させて頂いた各スタジオの先生方。
未熟な私に色々と教えて下さり、手を貸して下さり、本当にありがとうございました。
世界の舞台を何度もご覧になっている先生方、たくさんのことを学ばせて頂きました。
生徒ともどもお世話になり本当にありがとうございました。
この場をお借りして、心よりお礼申し上げます。



濃密な10日間。
たくさんのことが目まぐるしく動いていき、自分の勉強不足を痛感し、そしてまだまだ自分の中で消化不良です(笑)
一つずつ咀嚼して、この経験が私の中で生きたモノとなるように、自分を見つめなおしていきたいです。


バレエ。

この大きな素晴らしい芸術にどんな形であれ携わっていることを、心から誇りに思えます。
そして、皆さんとその素晴らしさを分かち合い、次世代に伝えていくことができたら、こんなに幸せなことはありません。

今日も、明日も、明後日も。
この場所から、何かが生まれることを願って。

新しく生まれ変わったスタジオとともに、これからも歩んでいきます。

新しくなったスタジオ

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